「旅行作家 茶屋次郎12  大井川殺人事件」※ネタバレあり

小さな頃から2時間サスペンスを見て育ち、人生で必要なことは2時間サスペンスが教えてくれたといっても過言ではない。と自負している崖出自白子です。

 

書き方を日々研究しておりますので、ご了承くださいませ。

 

 

「旅行作家 茶屋次郎12 大井川殺人事件(第12作」が8月23日にテレビ東京で放送された。『旅行作家・茶屋次郎』(りょこうさっか・ちゃやじろう)は、2001年から2016年までテレビ東京BSジャパン共同制作で放送されたテレビドラマシリーズ。全13回。

 

梓林太郎の小説が原作の『茶屋次郎シリーズ』は変わり者のおっさんが取材先で殺人事件に遭遇して取材も兼ねて事件を解決しちゃうコメディーをふりかけた旅情サスペンス12作目の今回は大井川が舞台。元商社マンでアラフォー近くになって「毎日旅がしたい」を理由に商社を辞めて旅行作家に転職するという異色の経歴を持つ主人公・茶屋次郎を橋爪功、編集者で小うるさい茶屋の娘・袋田沙織を中山エミリ角野卓三、京野ことみらが共演している。

 

あらすじ

旅行作家の茶屋次郎(橋爪功)は、親友・坂上(川野太郎)に頼まれ、大井川を連載で取り上げることにしたが、娘・沙織(中山エミリ)を伴って会いに行く。

坂上の娘・彩花と合流し、坂上の到着を待っていると、坂上は何者かに殺されたと連絡が入る。茶屋と沙織、彩花は坂上が事件前に泊まっていた旅館で女将から坂上が事件前、乳児を連れた奥さんらしき女性と宿泊していたという。その話に全員がショックを受ける。

 

茶屋は坂上の遺体の手が何かを包むようにしていたことに何かの伝えたい意味があるのではないかと感じていることを沙織に伝える。そこへ彩花がやってきて、坂上が連絡を取り合っていた女性は「美鈴」という名前の女性ではないかと伝えに来て、「そんな人がいるなら、なんで言ってくれなかったのか。」と涙する。

 

茶屋は、取材で訪れた島田製茶社長・岡本芙美子山下容莉枝)と娘婿・岡本浩介(内野朝陽)の話から、旅館で一緒だった女性は坂上が25年前幼なじみとして紹介され雇った女性・蒼井ようこの娘・美鈴(岩田さゆり)であることを知る。従業員の山下(石黒光)に美鈴の居場所も教えてもらい、『お茶の郷』で働く美鈴に会いに行く。沙織の失態で話を聞きだすことができず、茶屋と沙織は仕事終わりの美鈴を尾行する。美鈴の家に山下が訪れていた。一体どんな関係性があるのか。

 

彩花にこれまで調べたことを伝えると、逆に彩花から坂上が末期の癌であったことや終活をして色々なことを整理していたことを教えられる。だから茶屋に会いたがっていたというのだ。

 

茶屋は一人で再度、島田製茶を訪れる。そこには浩介の身重の妻・岡本理沙黛英里佳)。お茶の手ほどきを受けながら、先日の週末も若い従業員が千頭に研修を兼ねて宿泊していることを聞き出す。

 

茶屋が『お茶の郷』で美鈴に話を聞こうとするが、警察に連れていかれたことを知る。

警察で刑事・向島耕平尾美としのり)から情報を聞きだし、茶屋は推理し、美鈴が実は坂上の子どもなのではないかと考える。だとすると、美鈴の子ども・友美は誰の子どもなのか。私は浩介が怪しいと思うなぁ。

 

山下が怪しいと考えた茶屋は警察と一緒に島田製茶に向かうが、山下はいない。そのため、同僚の木原(金子裕)とともに自宅へ向かうと、ガスの充満した部屋で山下は遺体となっていた。部屋には睡眠薬があり、美鈴の写真と遺書が残されていた。遺書には坂上が美鈴の子どもの父親で、美鈴親子のことを思って坂上を殺害したことを自白した内容だった。しかし、7時に目覚ましが鳴ったことや前日23時に木原が訪問していたことを隣人が見ていたが、木原はいなかったので帰ったと話す。警察は自殺とみているが、茶屋は目覚まし時計をセットしていたことや遺書をパソコンに残していたことに腑に落ちない様子。

 

坂上の遺体が彩花の元に戻り、岡本親子や美鈴親子が線香をあげに来る。美鈴から「山下さんは犯人ではないと思います。山下さんと付き合っていた事実はありません。」と意味深な言葉を残して帰っていく。

 

坂上の実家を訪れ、坂上の同級生から話を聞く。ようこは耳が不自由で聾学校を卒業したが、嗅覚が鋭くお茶作りに精を出していた。坂上が東京で結婚したが、早くに妻を亡くし、幼い娘を連れてよく実家に来ていたらしい。そして、坂上と洋子は急接近してたが、いつしか洋子は行方がわからなくなった。茶屋と沙織は美鈴が坂上の子どもであることを確信し、茶屋はますます犯人が山下ではないという気持ちが強まっていく。

 

彩花にこれまでの話を全て伝えると、彩花は昔、自分が再婚を拒否したことを責める。

昔、坂上が洋子と手話で会話しているのを見たことを思い出す。茶屋はひらめき、坂上が最後に伝えたかったのは手話なのではないかと考え、多趣味のアシスタント・江原小夜子甲斐まり恵)に連絡する。『船』を表す手話であることを聞いた茶屋は警察に行き、情報を共有する。岡本浩介の旧姓が『船井』であることで浩介を疑い始めるが、確固たる証拠がないため任意同行もできない。沙織が一人で動き、美鈴に坂上の最後のメッセージ『船』を伝えると動揺するが、話をせずに立ち去ってしまう。

 

美鈴は浩介に電話をして、坂上の殺害場所に浩介を呼び出した。坂上と美鈴の関係を疑った山下は浩介が坂上を殺害する様子を見ていて、美鈴は山下が亡くなる前にすべてを聞いていた。美鈴は警察に行ってすべてを話すと伝えるともみ合いになるが、警察と茶屋が止めに入る。しかし、浩介は山下の殺害は認めない。が何かに気が付く茶屋。

 

島田製茶に行き、木原と話す。茶屋から窓に真っ先に向かっていった木原なら施錠することができたと話す。また、実際には前日の23時に訪問していた時に山下に会えて睡眠薬を飲ませ、遺書を用意して、ガス栓を開けることができたことを伝える。さらに山下が知らない事実を遺書に書いてしまったことを伝えるが、木原は認めない。そこに警察が来て、木原の自宅でパソコンを押収することを伝えると、観念した様子。

 

彩花と美鈴は事情をすべて理解して抱き合う。

 

 

※ネタバレ

 

坂上と山下を殺人した犯人:木原俊介

 

動機:坂上に美鈴の将来を考えて責任を求められ、揉み合って石で殴った浩介を脅して裏で操るため。山下を犯人にして浩介を助けるため、山下を自殺に見せかけて殺害した。

 

 

 

出演者

    茶屋次郎…橋爪功
 袋田沙織…中山エミリ
 坂上彩花…京野ことみ
 岡本浩介…内田朝陽
 蒼井美鈴…岩田さゆり
 向島耕平…尾美としのり
 坂上友三郎…川野太郎
 岡本芙美子…山下容莉枝
 江原小夜子…甲斐まり恵
 旅館の女将…大島蓉子

 岡本理沙…黛英里佳
 山下繁之…石黒光
 木原俊介…金子裕
 中田仁志…久保山知洋
 山倉晋吉…角野卓造

 

※こぼれ話

2時間サスペンスの常連の山下容莉枝大島蓉子川野太郎がいると落ち着くわ。

今回はあまり顔馴染みじゃない人が犯人だったけど、しっかりとアシスタントが手話習っていることとかいろいろな伏線を回収できたからよかった。でもちょっと、犯行の動機が薄いかなぁと思わなくもない💧

角野卓三との掛け合いが少ないのが残念。